ベリーダンスやシーシャ人気により、国籍・ジャンル・人種を超え愛される”ワールドミュージック”がカルト的人気を呼ぶ昨今、「No.1 Gypsy Club」のコンセプトの元、東京渋谷カフェカルチャーを代表する「宇田川カフェ」の遺伝子を引き継ぎ、異国情緒を提案する新たなスタイルのカフェ 「Cafe Bohemia」の世界観を1枚のCDにコンパイル。
本作のセレクト~MIXを担当するのは、野外フェスで最も”踊れる”パーティーミュージックとしてジワジワとそのジャンルが確立されつつある、『レベル ミュージック・パチャンガ・ラテンロック・バルカン・クアルテット・バスク音楽』のマスターピースとなる楽曲を、DJとして7年連続フジロックに出演し、 ヨーロッパの30万人規模のフェスティバルでもクラウドを熱狂に包み込むNO.1女性DJ、パチャンガの女王DJ TXAKO(チャコ)。
ワールドミュージックの中でも最も勢いがありながらも、国内盤扱いの少ない“ダイヤモンド”ジャンルコンピの金字塔であり、決定版であることは間違いありません。
<DJ TXAKOからメッセージ>
こんにちは!皆様。今回、「Cafe Bohemia~Drip on all gypsies~」の選曲とMIXを
担当させて頂いたDJ TXAKOと申します。ちょっと読みにくい名前なんですが、
バスク語でDJチャコと読みます。
このMIX CDにも一曲入っているFermin Muguruzaという
バスク人のアーティストが名付けてくれたDJネームで、とても気に入っています。因みに
このMIX CDにバスクの曲は全部で4曲入っています。
民族楽器とロックの融合が本当にカッコ良い、心底好きな曲だけを入れました。
今回このCDのテーマが“ボヘミア”だったわけですが。
私は、
①ジプシー・少数民族ロマ
②社会の規範にとらわれず、芸術などを志して自由で放浪的な生活をする人
③民族の要素を取り入れたファッションやアート という3つの意味を込めつつMIXしました。
南米の曲も結構入れたし、クアルテット(クンビアが激しく変化したもの)、パチャンカ、どパンク、コンバットロック等もMIXしたので、
純粋なロマのアルバムではありませんが、世界旅行をしているような気分でルンルン踊って頂けたら嬉しいです。
日本のバンドも2曲収録しました。海外の人がこのMIX CDを聴いて、少しでも日本の音楽や文化に興味を持ってくれたらいいなーと願っています。
ところで私は今、JAPONICUSという東京を拠点に全世界で活動している音楽プロダクションに所属して、CARIBBEAN DANDYといDJ集団の若手としてDJ活動をやらせて頂いているのですが。
元々サラリーマンだった私が、どうしてDJになってしまったのかを書いてみようと思います。
私は2~3才から小学校に上がるまで、木下音感楽院という幼児期の音楽総合教育を受けて育ちました。
今思えば、音楽が猛烈に好きな子でした。飽きっぽくて習い事とかも長続きしない子でしたが、ピアノだけは自主的に高校まで続けていた事を覚えています。
反抗的な子供だったので、先生や親には迷惑をかけましたが(笑)、クラシックもロックも関係なく音楽は大好きでした。幼い頃好きだったフランツ・リストのラ・カンパネラとか
バッハの曲は今でも大好きです。
“三つ子の魂百まで”なのでしょうね。
就職して、サラリーマンをやっていたけど、やっぱり音楽が好きだからDJになったんだと思います。
この道に導いてくれたSHOGOさんと藤井悟さんには心底感謝しています。
色々あったけど、折れずに続けていられるのは、間違いなく周りの方々のお陰です。ありがとうございます!
さて。ここで、ちょっと私のお師匠である藤井悟さんから教わった“CARIBBEAN DANDYの虎の巻”に
ついて触れてみます。どの業界でもそうだと思いますが、その業界ならではの掟のようなものがありますよね。CARIBBEAN DANDYにもDJの基本のようなものがあります。
よく悟さんから言われたのが「お客さんを見なさい。DJは接客業だから」という事です。
DJって、つい下のミキサーやターンテーブル等の機材を見てしまいがちですが、やっぱりお客さんの顔や様子を見ないといけないんですよね。
色々なタイプのDJさんがいらっしゃいますが、私のようなセレクタータイプのDJは、現場のお客さんのノリを見て選曲を変えるので。
一番大事なのはブースからでもフロアのお客さんとコミュニケーション取る事なんだと思いました。
それから、「楽しい曲を楽しんでかければ良いから」とよく悟さんから言われました。
それが立派なDJになる為(?!)の第一歩らしいです。
「小難しくBPMとか考えなくて良いから、最初はとにかく楽しい曲、ワクワクする曲を回す事が大事」と言われました。これは今でも常に心がけている事です。
あと、「イベントの最後にかける曲はHAPPYな曲しかかけちゃいけない」とも言われました。
「どうしてですか?」って悟さんに質問をしたら、
「今日のパーティー楽しかったな!また明日も頑張ろう!ってお客さんに思ってもらいたいから」と。
この世には色々な曲がありますから、「アイツをぶっ飛ばしてやる」とか「暗闇の中でひとりの私。未来は見えない」とか、ネガティヴな歌詞も沢山ありますよね。そういう曲が聴きたい時も実際ありますし。
でも、DJはイベントの最後にネガティヴな曲はかけちゃいけないという教えは、大いに納得しましたね。
お客さんやリスナーの皆さんには気持ち良くなってもらって、幸せになってもらいたいですからね。
そんな“CARIBBEAN DANDYの虎の巻”を胸に秘めながら、毎月CLANDESTINO、PACHAMAMA、REBEL FIESTA PARTYというレギュラーイベントをやっています。
7月にはRADICAL MUSIC NETWORKやフジロックフェスティバル等、楽しいイベントが目白押しです。是非遊びに来て下さいね。
<アーティストコメント>
梶原徹也(ex. The Blue Hearts)
「DJ チャコの魅力は、何と言ってもプレイしているときに彼女から伝わってくる、明るいバイブレーションだろう。お皿を回しているときに、こんなに屈託のない笑顔でやっている、また笑顔が似合うDJ は見たことがない。日 本のロックラティーノ・シーンを牽引するジャポニクスのDJ チーム・カリビアンダンディー。その中でも、ひときわ目立つ存在がDJ チャコだ。7年連続フジロック出演、今年はクリスタル・パ レスのトリを飾るDJ に決定!彼女の笑顔とサウンドが、フジロックの夜に響き渡るなんて素敵だ!!!」